【お盆】地蔵盆!?夏休み最後の優しいお祭りで心がほっこり

地蔵盆ってなに?

地蔵1

8月も終わりに近づいた23、24日に、近畿地方を中心としたイベントが

開かれているのをご存じですか。

京都や大阪の人には馴染みがあるそうで、夏の終わりの行事としてあちこちで欠かさず

行われているんです。

 

歴史は古いみたいですが、いわゆる地域的な、土地の人が行う信仰といった感じでしょうか。

子供たちが幸せになるように、との願いが込められたお祭りですが、

単にお地蔵さまにお供えをして終わりじゃないんです。

 

地蔵盆というくらいだから当然お地蔵さまのお供養、…

でも、お地蔵さまの供養だけじゃなく実は地獄の閻魔大王の供養も兼ねてるんです。

 

不思議に思いますよね。でも、昔の人には、お地蔵さまと閻魔大王は同じものだと

信じられていたみたいです。

 

しかも近畿地方のお盆の行事とは思えないかわいさも見られて、

知ると一度は行ってみたくなる楽しいお祭りなんですよ。

 

 

閻魔大王は怖くない!

地蔵2

地蔵盆という名称だけでも珍しいと思いますが、

一緒に地獄の閻魔さまも供養するって信じられます?

その由来のひとつには、いかにも日本人らしい、お地蔵さま大好きっていう信仰心と、

そもそも閻魔大王は優しい仏様だった、っていう言い伝えがうまく繋がっていたんです。

 

望んだわけではないのに地獄に落ちて、亡くなってからも苦しむ人がいます。

罪を償うためとはいえ、とてつもない長い時間苦しんだ事でしょうね…。

 

そんな彼らを見て閻魔大王も苦しかったんですって。

自分が代わりに何とか出来ないか、って。

 

考えた閻魔大王は、自分が地獄の炎に入ればいい、彼らの苦しみを止めることが出来るって

すぐに業火の中に飛び込んだんですって。

大王が焼かれちゃいますよ!

でも、亡くなった人の魂をお浄土に連れていくのが大王の望みだったんですね。

私も思わず涙が出ました。

 

もう一つは、親を残して先に亡くなってしまった幼き子供たちが、みんなに会いたいよーって、

あの世の河原で泣きながら石を積んで立てた石の塔を、地獄の鬼が無残にも壊してしまった…

そんな鬼から子供たちを守ったのが地蔵菩薩さまとも言われていて、

そこから子供たちを大切に思う行事として、

お地蔵さまと閻魔大王を祀るお祭りになったようです。

 

何だか胸に沁みるお話しですよね。

 

 

子供が主役! お菓子をくれなきゃ…

地蔵3

とはいえ地蔵盆は、当然その地域では夏祭りのようなものだから盆踊りも行われます。

またお地蔵さまには、たくさんのお菓子やお花のお供え物もされ、きれいに

お化粧をされる事もあるそうです。

子供たちも同じように、それぞれが好きな色を顔に塗って化粧を楽しみ、

どこぞのお祭りさながら、ご近所に声をかけて、大人たちにお菓子をねだるんだそうです。

 

日本版、いえ、近畿地方版ハロウィンですね。

 

また、地蔵盆の締めのお決まりは、大きな珠の長い数珠を子供たち、お互いが回しあう事。

あとから大人も加わり一緒に回す、…大人は自分の子供時代を懐かしむかのような

表情で優しく見守りますよね。

 

これがまた、終わりゆく夏を惜しむかのような、あたたかな行事ですよ。

 

地蔵盆が終われば、子供たちに待っているのは夏休みの宿題の仕上げでしょうか。

最近では、少子化の影響で地蔵盆のお祭り自体の規模が若干縮小される地域もあるそうで、

何だか寂しいですよね。

 

まとめ

地蔵4

 

お地蔵さまと閻魔さま、子供たちの幸せを願う行事、一度は行ってみたい、

お盆の時期の、なんともいえない心温まるお祭りに、個人的には、このお祭りが日本全国に

広まるといいなと思っています。

 

優しい大人、バンザイ!

 

 



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