新潟の五大ラーメン①「新潟あっさりラーメン」
新潟で「五大ラーメン」と言われているものがあります。
それぞれに歴史的・地理的背景があり、「ご当地ラーメン」と言ってよく、
いまや新潟県も公式の観光HPでPR するほどです。
それをひとつづつ紹介していきます。
さて、一杯目は「新潟あっさりラーメン」を食べましょうか。
訪れるのは「三吉屋」(新潟市中央区西堀通5番町829)です。
どことなく懐かしい店内に入り、中華そば(600円)を注文。
輝く琥珀色のスープが極細麺にからむ!
注文してからわずか3分ほどで「おまちどおさま~」。
速っ!中華そばを作るご主人を見ていると、麺のゆで時間はわずか1分強程度です。
超極細麺ゆえの早さです。
写真のように右利きの私が左手で麺を持ち上げると塊になってしまうほどです。
まずはスープを一口…。
んーん!基本は豚系、けれど煮干しの味がちょこっと顔を見せています。
すっきりとした旨み、そしてほのかな甘みはどこか、懐かしさを感じさせます。
さて、麺は超極細麺で若干縮れているので、スープがほどよくからみます。
「ラーメン」ではなく「中華そば」という呼び方の方が似合います。
極細麺のためあんまりのんびり食べてるとアッという間にのびてしまうので、
よく女性がやっている
「レンゲに麺を乗せて、ひとしきり連れとおしゃべりをしてからようやく一口」だと、
のびてまずくなってしまいます。
ここは一心不乱にすすらなければ!ですよ。
でも大丈夫、おいしいので麺をすすりレンゲでスープを飲み、
また麺をすすり…繰り返していくと。
いつの間にやら、
どんぶりを両手で持ってスープを飲んでいる男(自分)の姿にふと気づかされます。
この店に来るといつもこうなってしまうんです。
さて、動画でもどうぞ。
(動画ではレンゲがないころのものですが、現在は各テーブルにありますよ~)
超極細麺の秘密は?
この三吉屋の麺の細さはそうめんほどで、「ラーメンの麺としては限界」と言われるほどの細さ。
なぜここまで細いのでしょうか??
三吉屋は1957(昭和32)年創業の老舗です。
もともと今は道路となってしまった西堀(写真左上)沿いにあった屋台がルーツです。
かつてこの堀沿いには三吉屋だけでなく、多くの居酒屋や一杯飲み屋が立ち並んでおり、
古町という新潟市を代表する繁華街にも近くかなりの賑わいを見せていたそうです。
飲んだ後の〆に食べたいものは?
そう。ラーメン(中華そば)です。
屋台でしょうからそれほど席は多くなかったでしょうし火力の問題もあり、
ゆで時間を短くするためにこうなったようです。
店内はご覧のように「昭和の食堂」というレトロ感が漂っております。
テーブル席4つ(5人掛け前提)、カウンター席1つで、「混雑時の相席は当然」です。
しかし「出るのも早ければ食べるのも早い」ので、
東京の人気店のように「1、2時間待ちは当たり前」ということはなく、
少し待てばすぐ食べられるのもうれしいところ。
新潟が自慢できる昭和の名店の味をあなたもぜひどうぞ!
まとめ
三吉屋はこのお店のほかに、市内にもう2店舗あります。
三吉屋信濃町店 新潟市中央区信濃町2-11第二信善ビル1F
三吉屋駅南けやき通り店 新潟市中央区米山1-6-10
また、自宅で三吉屋の片りんを味わえる2食入りのコラボ商品が新潟市内などの
スーパーの食品コーナーや小国製麺さんのネット店舗でも買えるので、
こちらもチェックしてみてください。
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