新潟スポット!市街地の深山幽谷「旧齋藤敬別邸」国の名勝指定の豪邸!

新潟市の繁華街からわずかな距離に「深山幽谷がある」と言ったら信じていただけるでしょうか?

その名は「旧齋藤敬別邸」(新潟市中央区西大畑町576番地)http://saitouke.jp/ で、

国の名勝に指定されている総面積1300坪の豪邸です。

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この豪邸を建てた齋藤家は、明治から昭和初期にかけて、海運業、銀行、

化学工場を経営する財閥でした。

この齋藤家四代目の喜十郎は「夏は涼しいところに住みたい」

という実に分かりやすい理由だけで、

夏を過ごすためだけに別邸を1918(大正7)年に完成させます。

完成までには3年を要したといわれています。

 

自邸からわずか1キロほどに別邸を作る

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で、喜十郎が別邸を作ったのは緑四角の中心部の本宅から上の写真の赤い線を伝って

1キロほどの場所。

「それだけで暑さが薄らぐ?」と思うのも当然です。

しかし、この別邸は通常の家と違い、主な部屋が北側に配置されており日光がほとんど入らず、

大きな池とたくさんの緑のが配され涼しく過ごせます。

さて詳しくこの豪奢な別邸を見てまいりましょう。

 

敷地は1300坪で、庭園と建物は一体の思想

別邸は庭園と建物を一体のものと考え、室内から庭園の眺望を楽しむ造りです。

主屋は二階建てで、庭園は各室ごとに異なる表情を見せる工夫がされています。

一枚目の写真は一階大広間(二十四畳)もいいですが、

個人的には主屋二階の大広間からの眺望が好きで「ここで大の字になって昼寝をしたり、

昼から冷酒を飲んで夏を過ごしたい」と思います。それがこちらからの眺めです。

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二階からの眺め。池が涼しさを招きます。

 

街中にいることを忘れさせる

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それではいよいよ庭園へ―。ここからは写真を多用(庭に詳しくないから)します。

飛び石を歩いて行くと…

 

おっと、いきなり登り坂。そしてその先には茅葺きの東屋が…。これだけでも驚きです。

そしてさらに登って行きます。

 

すると…驚きの光景が!なんと!滝があるではありませんか!

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さらに進むと約13トンという巨石!

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「本当にここは新潟の市街地なのか?」

と思わせる魅力的で信じられない景色が次から次へと現れます。

そして、「庭の頂上」には二席が同時に開ける茶室があります。

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茶室だけでも我が家よりでかい…と、豪商の力にすっかり打ちのめされトボトボと下っていくと…。

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主屋の向こうに高層ビルがそびえる驚きの景観が広がり、

ここは街の真ん中なんだと痛感させられます。秋が深まると紅葉でそれは見事な景観になります。

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旧齋藤邸別邸は市民が救った

齋藤家はいつしか、それまでの隆盛が嘘のように消えていきます。

別邸は一時進駐軍が接収し、その後は建設会社が所有しますがその会社も左前に。

そして2006(平成17)年ごろ、不動産デベロッパーが動き始め「所有権移転→解体」

という話が浮上します。(齋藤家本宅はその前の1994(平成6)年に新潟市へ寄贈、

現在は白山公園内で「燕喜館」http://niigata-bs.sakura.ne.jp/si/enkikan/ として公開中)

別邸は建設会社の偉い人が住んでいたいわば個人宅であり、

内部を見た人は非常に少なかったのですが「貴重な建物を守れ」と、

市民が募金や署名活動、市議会への請願など保存運動に立ち上がりました。

 

これは市民として誇りに思います。その結果2008(平成21)年、

新潟市が買い取ることとなりました。

そして、現在は入場料わずか300円!(大人)で一般公開しているほか、

市や市民団体の行事や展示などの活動に幅広く活用されています。

詳しくはHP http://saitouke.jp/ をご覧ください。

 

周辺にも見どころいっぱい

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今回は紹介できませんが、旧齋藤家別邸周辺には見どころが多くあります。

「豪農の館 北方文化博物館」(新潟市江南区)の分館で、

書家の会津八一が住んでいた

「北方文化博物館新潟分館」http://hoppou-bunka.com/niigatabranch/

おいしい新潟の味とおもてなしを楽しみたい方は老舗料亭「行形亭

(いきなりや)」http://www.ikinariya.co.jp/ へどうぞ。

 

そのほか「堕落論」で知られる作家坂口安吾の生誕地や、

彼の資料を展示した「安吾風の館」http://www.city.niigata.lg.jp/kanko/bunka/yukari/kazenoyakata/

もある魅力ある町です。

齋藤邸(左奥と土蔵)と行形亭の黒壁。通称は「白壁通り」

 

まとめ

・新潟市の繁華街近くに国指定名勝「旧齋藤家別邸」がある

 

・豪商齋藤喜十郎は夏を過ごすために本宅から1キロ程度の所に

北向きの部屋がメインの庭園付き別邸を建てた

 

・別邸の敷地は1300坪で「庭園と建物は一体」という思想で作られている

 

・庭は砂丘を利用しているため上り下りがあり、東屋や滝、巨石、茶室がある。

しかも頂上付近からは高層ビルが見えるなど、都市の中の深山幽谷を感じさせられる。

これからは紅葉が見ごろ

 

・旧齋藤家別邸は不動産デベロッパーの手に渡りかけたが、

市民が保存運動に取り組み新潟市が買い取った。

 

・別邸周辺には北方文化博物館新潟分館、老舗料亭、

作家坂口安吾の資料を展示した施設があるなど、見どころが多い。

 

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