体を芯から温める長岡ショウガじょうゆラーメン
「いかにも」の店構え、青島食堂駅前店
さて、新潟5大ラーメン4杯目は「長岡ショウガじょうゆラーメン」です。
このラーメンを生みだしたのは「青島食堂」(長岡市)。
県内に7店舗、東京・秋葉原にも1店舗ある大きな店で、
JR宮内駅周辺には青島食堂が3店舗ありますが、敬意を表して発祥の地、
JR宮内駅前にある通称本店の「青島食堂駅前店」(長岡市宮内3丁目5−3)へ。
いかにも“駅前食堂”的な店構え。ちなみに創業は1979(昭和54)年とのこと。
一階部分を囲っている庇みたいな屋根は「雁木(がんぎ)」というもので、
豪雪地長岡らしく冬場の歩行者の通路を確保するためのものです。
黒っぽい醤油、うっすらと浮かぶ脂、漂うショウガの香り
カウンターだけの店内のイスに座り、ラーメン(750円)を頼んで待つことしばし。
運ばれてきたラーメンは表面に薄い脂が広がり黒っぽい醤油のスープ、そこにメンマ、ナルト、
ほうれん草、海苔、ネギ、コマ切りにしたばら肉チャーシューが浮かんでいます。
そして立ちのぼる湯気からは、ほのかなショウガの香り、ああ…たまらん。
まずスープから…。色からするとしょっぱそうなのですがそれほどではなく、
動物系のダシとショウガの味が効いたやさしい風味です。
麺はストレート気味の中太麺、口にするとつるつるした食感がたまりません。
これなら何杯でも食べられそうな気がしてきます。
ストレート麺なのにしっかりとスープが絡んできて止まりません。
チャーシューも味がよくしみていて、
コマ切れなので麺をすすっているといつの間にか肉の風味がするのも絶妙です。
チャーシュー麺にはこのコマ切りチャーシューがどさっと入ってきます。
ついでにいうと、ほうれん草を増量してもらう(50円増し)とまた風味がよくなるそうです。
スープはゲンコツ中心、ショウガは高知産のものを使用、
「香りが強からず弱からず」よう工夫して作っているとのこと。
ショウガ効果で体の芯からポカポカします。
ショウガを入れるようになった理由は定かではありませんが、
寒い土地柄とは無縁ではないでしょう。
まさにこちらも風土が生んだご当地ラーメンと言っていいでしょう。
そうそうスープはできるだけ飲んで、丼の底を見てくださいね。
今ではあまり見ない職人技!
カウンター越しにお店の人がラーメンを作っているのを見られます。
この青島では最近ではあまり見なくなった職人技を見ることができます。
客一人に対しざる(?)一つで麺を茹でるのが現在は主流ですが、
青島では同じタイミングで来た客なら1人だろうが5人だろうが、大釜で同時に茹でます。
麺の量は秤で軽量していますが、茹でる時は一緒。
茹で上がった麺をササッと各どんぶりに振り分けるのはまさに神業!
その見事さはこちらの動画でどうぞ!(一瞬ですが)
この釜の湯の交換も見どころで、ハンドルをグルグル回して釜を傾けていき、
お湯をそのまま床にドバーッ!
周辺観光もお勧め
さて、ショウガじょうゆラーメンの後は周辺の観光もお勧めです。
店から歩いて10分ほどの所に摂(せつ)田屋(たや)という「醸造の町」があります。
日本酒は「吉乃川」http://yosinogawa.co.jp/ 、
長谷川酒造http://www.sekkobai.ecnet.jp/company.html
で蔵見学や試飲販売会に参加してみてはいかが?
また、新潟県内では「お地蔵様印」で有名な醤油メーカー
「越のむらさき」http://www.koshi-no-murasaki.co.jp/や、
「美味しんぼ」にも登場した
味噌会社「味噌星六」http://www.koshi-no-murasaki.co.jp/ もあるので、
おみやげもばっちりです。風情ある建物も多く街歩き好きにもたまらない地域です。
詳しくは
「長岡の摂田屋で酒蔵、味噌蔵、醤油蔵めぐり」
https://tripplanner.jp/plan/ca80f99d3e4563aed6b880d002a8e3b1 か、
「醸造の町まちおこしの会」へどうぞ。
さて、青島食堂各店舗の住所と電話番号は以下の通りです。
秋葉原にあるのも嬉しいところですね。是非一度食べてみてください。
青島食堂 宮内駅前店 長岡市宮内3‐5‐3 0258(34)1186
青島食堂 曲新町店 長岡市曲新町3‐12‐22 0258(36)1253
青島食堂 宮 内 店 新潟県長岡市東宮内町521−1 0258(89)6032
青島食堂 曙 店 長岡市曙3‐2‐12 0258(35)7605
青島食堂 西 堀 店 新潟市中央区西堀前通8番町1575 025(224)4100
青島食堂 東 堀 店 新潟市中央区東堀通1‐495 025(222)5030
青島食堂 司菜 朱鷺メッセ店 新潟市中央区万代島7‐1 025(243)9803
青島食堂 司菜 南万代店 新潟市中央区南万代町2-14 025(243)8340
青島食堂 秋葉原店 東京都千代田区神田佐久間町3‐20‐1 03(5820)0037
まとめ
・長岡ショウガじょうゆ発祥の店青島食堂は新潟県内に7店、東京に1店ある
・スープは見た目、しょっぱそうだがそれほどではない。
ショウガの香りがたまらない。麺もストレートっぽいがスープがよくからむ。
・ショウガを入れた理由は定かではないが、寒い土地柄とは無縁ではないだろう。
・複数人数分一緒に麺を茹でて、
茹で上がりの時にそれをきっちり人数分に分ける職人技を見ることができる。
・駅前店、曲新町店、宮内店の近くにある摂田屋地区では
酒蔵見学や街歩きも楽しめるスポットである。
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